感染症から子犬を守る
~ワクチンプログラムとは~
ワクチンプログラムをご存知ですか? 子犬は、母犬の母乳から得る抗体により恐ろしい感染症から守られています。しかし、生後50日ころになるとこの抗体が切れてきます。ブリーダーさんの元にいる間は、外の犬の出入りがないため、ワクチン接種をしなくても大丈夫ですが、例えば生後60日でお引き渡しをする場合、お引き渡し前にワクチン接種を行い、お客さまにお渡しします。しかし、抗体が切れる時期は個体によりずれがあるため、念のため、お客さまの元で生後もう一回ワクチン接種をします。本来ワクチンとは、感染症を防ぐために接種するものですから、できるだけ効果のある方法と時期を医学的見地からきちんと行うべきであり、これを「子犬のワクチンプログラム」といいます。
~ブリーダー直販型は感染症を防げるか~
答えは「最大限にリスクを回避できるが、絶対ではない」です。最大限な理由は、母犬からもらった抗体が切れると言われるタイミングでワクチン接種ができるため、効果が期待できるからです。また、市場に出荷されることがないため、不特定多数の子犬と接触することがないので、感染症に触れる機会も減らせます。それでは、絶対とは言えない理由は何でしょう。それは、抗体が切れるタイミングには個体差があるため、たとえワクチンプログラムに沿って接種したとしても、抗体が切れていない場合は、ワクチンが効きません。ワクチンが効かないまま数日後に抗体が切れた場合、その数日の狭間は感染しやすい状態になっているからです。生き物であるため、どんなことでも絶対はありませんが、最大限の努力をした結果、今まで販売した子犬がお客さまへお引き渡し直後に感染症にかかったケースは皆無です。
~販売中の子犬が自由に遊べる理由~
犬Kura猫kuraでは、ショップにデビューする子犬がフロアを駆け回っています。こんな光景は、普通のペットショップではあり得ないでしょう。どうしてそんなことができるのでしょうか? それは、ワクチンプログラムをしっかり行った上でショップにデビューするからです。そうして感染症のリスクを回避できた子犬は、フロアを自由に動き回り、スタッフ犬である成犬からさまざまなことを学び、いろいろな音にも慣れ、社会性ばっちりな子犬に成長できるという訳です。
子犬の社会化期とワクチンプログラムは、密接な関係にあります。この2点を重視している子犬が、「心身共に健康な子犬」であるとペットショップ犬Kura猫kuraは考えます。